平成28年度第Ⅳ四半期<1月~3月>の業況は、前年同期比で「好転企業」16.1%、「悪化企業」37.1%となり、「好転企業」から「悪化企業」を差し引いたD.I.値は▲21.0と前期に比べ6.3ポイント改善しました。規模別でみると、小規模企業のD.I.値は18.0ポイント改善し0.0、非小規模企業は2.1ポイント悪化し▲38.8となりました。全体としては、12期連続のマイナス水準で、網走市における景気停滞感は依然として続いています。
しかし、業種別でみた業況は、建設業が20.8ポイント改善して4.8、製造業は28.6ポイント改善され▲15.8と回復傾向にあり、卸売業は前期の▲29.4から14.4ポイント悪化し▲43.8となり、業種間に開きがみられました。
次期<4月~6月>の業況判断D.I.は25.5ポイント改善の2.4を予想しており、規模別でみると、小規模企業のD.I.値は19.3、非小規模企業は▲23.7となっており、小規模企業のD.I値は前期から41.6ポイントも改善している。業種別では建設業31.8(前回▲16.0)、製造業15.8(前回▲22.2)、卸売業▲12.5(前回▲31.3)、小売業▲9.1(前回▲41.9)、サービス業▲5.7(前回▲6.5)と全ての業種で改善傾向となっている。
経営上の問題点としては、「人材不足」が圧倒的に高く(回答の51.2%)、次いで「得意先減少」「同業者間の競合」、「諸経費増」、「売上の不振」が続きます。全体としては停滞感が続いているものの、次期に向けた回復・改善傾向が建設業や製造業で予測されており、景気停滞感からの回復が期待されます。