令和3年度第Ⅲ四半期(10月~12月)の業況は、前年同月比で「好転企業」27.7%「悪化企業」27.7%となり、「好転企業」から「悪化企業」を差し引いたD.I値は0.0、前期と比較して9.8ポイント改善しました。
業種別で見た業況は建設業が8.1ポイント改善し4.0、製造業は23.5ポイント改善し35.3、卸売業38.5ポイント改善し0.0、小売業8.3ポイント悪化し▲25.0、サービス業8.8ポイント改善し0.0と小売業以外で好転傾向を示し、特に卸売業は大きく改善しました。
次期(1月~3月)の業況判断D.I値は、今期と比べ26.8ポイント悪化し、▲26.8を予想しております。業種別では建設業32.0ポイント悪化し▲28.0、製造業53.0ポイント悪化し▲17.7、卸売業は変化なく0.0、小売業21.4ポイント悪化し▲46.4、サービス業24.1ポイント悪化し▲24.1、第Ⅲ四半期との比較で悪化しているところが多く、見通しが立たない状況になっています。
今期の課題として「人手不足」「売上の不振」「諸経費増」を問題にしている企業が増えています。また、今期の特徴として「同業者間の競合」「受取手形不渡」が減少傾向にあります。
全体としては、今期、R1第Ⅱ四半期から続いたマイナス水準を脱したものの、依然としてコロナ禍の先行きが見えないことから予断を許さない状況にあります。
このような中、今後も全業種において経営改善に向けた対応や対策が強く求められています。