令和6年 年頭挨拶
網走商工会議所 会頭 北村 讓二
令和6年の新春を迎えるにあたり、謹んでお慶び申し上げます。
皆様におかれましては、日頃から網走商工会議所の事業活動に多大なるご支援・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、3年にわたり猛威を振るったコロナですが、昨年5月のコロナ5類移行を契機に、インバウンドを含めた旅行客がコロナ前の9割の水準まで回復するなど、社会経済活動は正常化に向け着実に歩みを加速して参りました。
一方で、企業を取り巻く環境は、原材料価格(仕入価格)、人件費の上昇など、外的要因によるコストアップによって、いまだ厳しい経営環境に置かれています。
商工会議所は、デフレ経済脱却という時代の転換点にある今、これら課題を克服し、力強く地域再生・発展への歩みを進めていかなければならないと決意を新たにしております。
商工会議所としての昨年を振り返りますと、コロナ禍の消費喚起を促す商品券事業から始まり、デジタル活用を通じた仕組み作り、いわゆるDXの取り組みをスタート(3年間の活動の内1年目)し、会員企業に成功事例を紹介した中で、自社に落とし込む意識付けを行ってまいりました。また、75回目という節目の年となった「あばしりオホーツク夏まつり」は、街中に大勢の方に足を運んでいだだき、昨年比23%入込増となるなど、成功裏に終了することができました。さらには、コロナの影響で中止していた、「会員の集い」を4年ぶりに開催するなど、会員企業間に親睦の場を提供することができ、経営支援事業も含め、商工会議所といたしましては、4年ぶりに平時の活動が進められた年となりました。改めて関係諸機関の皆様、会員企業の皆様に感謝を申し上げたいと思います。
当地では、人口減少、恒常的な人手不足、事業承継と廃業問題、効果的な地域振興策など様々な課題や問題に直面し、深刻化しております。これらの解決のためには、地域が情報を共有し、一丸となって取り組む必要があります。また、本年は、中心部に網走市の新庁舎が完成することもあり、街中の賑わい創出に向けた議論も出てまいります。更には、物流・運送業界を取り巻く2024年問題の対応、北海道横断自動車道「女満別空港⇔網走」間の事業化に向けた動きが加速する年となりそうで、そうしたことからも、本年は、網走市のビジョンを描く重要な年になるものと考えております。
商工会議所と致しましては、心を新たに「信頼される商工会議所」の理念のもと、これらの課題解決に向け、積極的に関わり、事にあたりたいと考えております。
結びに、本年が皆様にとって実り多い素晴らしい一年となりますよう、心からお祈り 申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。