平成28年度第Ⅲ四半期<10月~12月>の業況は、前年同期比で「好転企業」12.4%、「悪化企業」39.7%となり、「好転企業」から「悪化企業」を差し引いたD.I.値は▲27.3と前期に比べ9.9ポイント悪化しました。規模別でみると、小規模企業のD.I.値は同11.3ポイント悪化し▲18.0、非小規模企業は8.8ポイント悪化し▲36.7となりました。全体としては、11期連続のマイナス水準で、網走市における景気停滞感は依然として続いており、厳しい状況のもとに置かれています。
業種別でみた業況は、建設業が1.7ポイント改善して▲16.0、卸売業は5.9ポイント改善され▲29.4となったものの、他の3業種では業況の悪化が見られます。特に製造業は前期の▲21.1から23.3ポイント大幅に悪化し▲44.4、サービス業は20.0ポイント悪化し▲20.0、小売業は3.7ポイント悪化し▲32.3となりました。
次期<1月~3月>の業況判断D.I.は9.9ポイント悪化の▲23.1を予想しており、規模別でみると、小規模企業のD.I.値は▲22.6、非小規模企業は▲23.7となっており、小規模企業のD.I値は前期から19.3ポイントも悪化している。業種別では建設業▲16.0(前回▲4.8)、製造業▲22.2(前回▲5.3)、卸売業▲31.3(前回▲35.3)、小売業▲41.9(前回▲14.3)、サービス業▲6.5(前回▲11.1)と全ての業種でマイナスとなっており、特に製造業、小売業では悪化が見込まれ、厳しい局面には変わりはない。
経営上の問題点としては、「人材不足」「諸経費増」「得意先減少」「売上の不振」「同業者間の競合」が上位を占めており、建設業とサービス業に加え、製造業でも「人材不足」が問題の首位となっています。また、「諸経費増」「売上の不振」が今回上位に上がっていることから、深刻な状況が推察されます。
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