平成29年度第Ⅱ四半期<7月~9月>の業況は、前年同期比で「好転企業」19.3%、「悪化企業」21.0%となり、「好転企業」から「悪化企業」を差し引いたD.I.値は▲1.7と前期に比べ8.9ポイント改善しました。規模別でみると、小規模企業のD.I.値は11.1ポイント改善し3.6、非小規模企業は7.0ポイント改善し▲6.3となりました。全体としては、改善傾向にあるものの、14期連続のマイナス水準であることから、網走市における景気停滞感は依然として続いています。
業種別でみた業況は、建設業が16.1ポイント改善して21.7、サービス業が23.0ポイント改善して13.9、卸売業が13.0ポイント改善され6.7と回復傾向にあります。ただし、製造業は前期の▲5.0から25.0ポイント悪化し▲30.0、小売業は前期の▲30.8から2.8ポイント改善し▲28.0と、業種間に開きがみられます。
次期<10月~12月>の業況判断D.I.は13.4ポイント悪化の▲15.1を予想しており、規模別でみると、小規模企業のD.I.値は▲7.1、非小規模企業は▲22.2となっています。業種別では建設業0.0、製造業▲25.0、卸売業▲13.3、小売業▲20.0、サービス業▲16.7と多くの業種で先行きに不安感が見られます。
経営上の問題点としては、「人材不足」が圧倒的に高く(回答の55.5%)、次いで「諸経費増」、「得意先減少」が続きます。
全体としては景気の停滞感から回復・改善傾向が確認されるものの、次期の業況は悪化しています。製造業では「諸経費増」、「同業者間の競合」が問題となっており、具体的には水産関係では原料不足による原料価格高騰、売上不振が深刻な状況です。小売業では「得意先減少」、「売上の不振」が問題となっており、企業経営としての経営改善の必要性がより求められている状況にあると推測されます。
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