平成29年度第Ⅳ四半期<1月~3月>の業況は、前年同期比で「好転企業」27.5%、「悪化企業」22.1%となり、「好転企業」から「悪化企業」を差し引いたD.I.値は3.9と前期に比べ7ポイント改善しました。規模別でみると、小規模企業のD.I.値は0.1ポイント改善し6.4、非小規模企業は14.2ポイント改善し1.5となりました。全体としては、改善傾向を示し、16期ぶりにプラス水準となりましたが景気回復局面に入ったのかの判断は今後の推移を注意深く見守る必要があります。
業種別でみた業況は、サービス業が14.3ポイント改善して30.5、製造業9.7ポイント改善して15.0建設業は9ポイント改善し▲8.4、卸売業では全ての業種で改善傾向が見られるものの業種間によってまだ開きがみられます。
次期<4月~6月>の業況判断D.I.は0.8ポイント悪化の3.1を予想しており、規模別でみると、小規模企業のD.I.値は3.2、非小規模企業は3となっています。業種別では卸売業23.6、建設業8.4、サービス業8.6、製造業▲5.0、小売業▲12.1となっており、製造業、小売業を中心に厳しい予想を立てています。
経営上の問題点としては、「人材不足」が依然として高く(回答の42.7%)小売業を除くすべての業種で一番の問題点にあげています。一方、小売業では「同業者間の競合」を問題としています。
全体としては景気の停滞感から回復・改善傾向が確認されるものの、業種によって開きがあり、経営改善に向けた対応がより求められている状況にあると推測されます。
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