商工会議所からお知らせ

2020年5月22日金曜日

令和元年度景気動向調査(1月~3月 第Ⅳ四半期)

令和元年度第Ⅳ四半期(1月~3月)の業況は、前年同月比で「好転企業」9.7%「悪化企業」58.4%となり、「好転企業」から「悪化企業」を差し引いたD.I値は▲48.7と大きく後退し、前期から今期にかけてさらに悪化傾向を示しました。

業種別で見た業況は建設業が9.4ポイント悪化し▲17.4、製造業52.9ポイント悪化し▲52.9、卸売業64.3ポイント悪化し▲64.3、小売業15.1ポイント悪化し▲53.6、サービス業60.2ポイント悪化し▲63.3と全ての業種で悪化傾向を示し、特に卸売業、サービス業は大きく悪化しました。

次期(4月~6月)の業況判断D.I値は、今期と比べ1.8ポイント改善し、▲46.9を予想しております。業種別では小売業3.5ポイント悪化し▲57.1、サービス業1.2ポイント悪化し▲64.5、建設業8.7ポイント改善し▲8.7、製造業5.8ポイント改善し▲47.1、卸売業14.3ポイント改善し▲50.0と全体的に改善傾向を示しています。

 経営上の問題点としては「人材不足」が全体の40.7%を占め、第Ⅲ四半期との比較で14%改善したものの依然解消されていなく深刻さを増している状況にあります。また、「得意先減少」「売上の不振」を問題にしている企業が多くあります。また、今期の特徴として「人件費増」「諸経費増」が減少傾向にあります。

 全体としては、第Ⅲ四半期から悪化傾向にありましたが、今期さらにマイナス水準になり、次期業況においてはマイナス水準が継続する予想となりました。前期から新型コロナウィルスの影響も続き、予断を許さない状況が続き、全業種とも経営改善に向けた対応や対策が強く求められています。


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