令和2年度第Ⅰ四半期(4月~6月)の業況は、前年同月比で「好転企業」5.1%「悪化企業」63.2%となり、「好転企業」から「悪化企業」を差し引いたD.I値は▲58.1と大きく後退し、前期から今期にかけてさらに悪化傾向を示しました。
業種別で見た業況は建設業が1.4ポイント改善し▲16.0、製造業は13.8ポイント悪化し▲66.7、卸売業7.2ポイント改善し▲57.1、小売業17.8ポイント悪化し▲71.4、サービス業11.7ポイント悪化し▲75.0と多くの業種で悪化傾向を示し、特に製造業、小売業、サービス業は大きく悪化しました。
次期(7月~9月)の業況判断D.I値は、今期と比べ31.6ポイント改善し、▲26.5を予想しております。業種別では小売業14.3ポイント改善し▲57.1、サービス業65.6ポイント改善し▲9.4、建設業4.0ポイント悪化し▲20.0、製造業11.2ポイント改善し▲55.5、卸売業35.6ポイント改善し21.5、第Ⅳ四半期との比較で改善しているところが多いですが、依然深刻な状況にあります。また、「売上の不振」「同業者間の競合」を問題にしている企業が増えています。また、今期の特徴として「人件費増」「諸経費増」が減少傾向にあります。
全体としては、第Ⅳ四半期から悪化傾向にありましたが、今期もマイナス水準になり、次期業況においてもマイナス水準が継続する予想となりました。前期から新型コロナウィルスの影響も続き、依然として予断を許さない状況にあるといえ、全業種とも経営改善に向けた対応や対策が強く求められています。
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