商工会議所からお知らせ

2021年1月1日金曜日

令和3年 北村会頭 年頭挨拶



令和3年 年頭挨拶

網走商工会議所 会頭 北村 讓二

 

 輝かしい令和3年の新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

皆様におかれましては、日頃から商工会議所の事業活動にご理解・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大が全国に大きな影響を与え、未だ収束する気配がありません。北海道では「緊急事態宣言」の発令、その後の第2波、第3波と感染拡大が続き、消費・生産・雇用等すべてが総崩れとなり景気は急速に悪化、きわめて厳しい経済状況となりました。

網走市におきましても、感染者数・医療機関等がひっ迫している状況ではなかったものの、消費マインドが著しく低下し、不要不急の外出自粛などと重なり人の流れが大きく減少したことで、特に飲食業、宿泊関連業を中心に大きな打撃を受けました。

また、卒業や入学をはじめとする、人生における大切な節目や、様々なイベント等も中止となるなど季節感を味わうことのない1年となってしまいました。

このような状況の中、網走商工会議所では事業者に対する早期支援として、マル経融資利用者に対する利子補給制度を行ってまいりました。また、緊急経済対策本部を設置し、コロナウイルスの影響により、打撃を被る事業者及び地域経済に対し、網走市と歩調を合わせ各種支援金の申請支援、プレミアム商品券事業の実施、国の給付金相談等、効果的かつ迅速な支援を実施し事業者支援のワンストップ窓口としてその機能を果たしてまいりました。

今後は、コロナ収束を見据えた中で消費喚起策に全力を尽くすとともに、経営の持続化につなげるために金融・経営支援の拡充、人材育成・確保の推進、新たなビジネスモデルの構築を推進するなど企業に寄りそった伴走型支援をより強化して参りたいと存じます。

また、道や網走市に対し、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑え、社会経済活動との両立のもと、地域経済をしっかりとした回復軌道に乗せるためにも地域の雇用と事業を守る追加支援策の拡充を要望して参りたいと思います。

2021年は「辛丑」に当たります。これは「つらいことが多いだけ、大きな希望が芽生える年になる」と言われています。

新型コロナウイルスの感染拡大は、いずれは収束に向うことになると思いますが、「3蜜回避」や「リモートワーク」など、新たな生活様式、働き方の変革をもたらしました。変革には大きな痛手が伴いますが、その分未来に向けて大きなチャンスが広がるとも考えております。皆様と共にこの難局を乗り越えていく所存です。

網走市の事業者を取り巻く環境は今、少子高齢化の進展による人口減少問題、恒常的な人手不足、事業承継の円滑な移行など様々な課題が山積しております。

これらの課題に正面から向き合い、会員企業の不安や課題を解決することこそ、商工会議所の使命であり、今こそそれが求められていると考えております。

また、地域に目を向けますと、空港の一括民間委託がなされ新たな地方空港のあるべき姿について大いに期待が寄せられるところでありますが、依然として、地域の課題としてのJ R問題については、継続しております。道路等も含め二次交通網の整備を行うなど地域経済活性化への取り組みを網走市との連携をはじめ、管内・全道商工会議所と情報を共有しながら、進めて参ります。

さらには、中心市街地おいては、市役所庁舎の建築等の機会を好機と捉え、賑わいづくりにつながるよう関係機関とも連携し、取り組みを進めていく所存でございます。

本年も役職員が力を合わせた中で、網走市の経済の活性化と「信頼され期待される商工会議所」を目指して全力を尽くしてまいります。

皆様方の一層のご理解ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

結びになりますが、本年が、一日も早くコロナ禍を乗り越え、平常な社会を取り戻し、また皆様にとりまして実り多い輝かしい一年となりますことをご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

 

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