令和3年度第Ⅱ四半期(7月~9月)の業況は、前年同月比で「好転企業」22.3%「悪化企業」32.1%となり、「好転企業」から「悪化企業」を差し引いたD.I値は▲9.8、前期と比較して0.8ポイント悪化しました。
業種別で見た業況は建設業が3.3ポイント改善し▲4.1、製造業は17.6ポイント悪化し11.8、卸売業29.4ポイント悪化し▲38.5、小売業14.1ポイント改善し▲16.7、サービス業4.1ポイント改善し▲8.8と製造業と卸売業以外で好転傾向を示し、特に小売業は大きく改善しました。
次期(10月~12月)の業況判断D.I値は、今期と比べ0.1ポイント悪化し、▲9.9を予想しております。業種別では建設業20.9ポイント悪化し▲25.0、製造業0.7ポイント悪化し12.5、卸売業23.1ポイント改善し▲15.4、小売業6.4ポイント悪化し▲23.1、サービス業5.8ポイント改善し▲3.0、第Ⅱ四半期との比較で悪化しているところが多く、見通しが立たない状況になっています。
今期の課題として「人手不足」「得意先減少」「諸経費増」を問題にしている企業が増えています。また、今期の特徴として「同業者間の競合」が減少傾向にあります。
全体としては、R1第Ⅱ四半期から9期連続でマイナス水準を示しており、特にR1第Ⅳ四半期からは新型コロナウイルスが影響を与えたものと推測されます。依然としてコロナ禍の先行きが見えないことから予断を許さない状況にあります。
このような中、今後も全業種において経営改善に向けた対応や対策が強く求められています。
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